人材紹介会社向けシステム / 読みもの
人材紹介の業務が属人化する理由と、仕組みで解消する3つの方法
優秀なコンサルタントほど、頭の中で候補者と求人を結びつけています。それは強みであり、同時に属人化の原因でもあります。
なぜ人材紹介は属人化しやすいのか
理由は、仕事の中心が「判断」にあるからです。誰に何を提案するか、どの順で話すか、いつ連絡するか。これらは経験則で行われ、記録に残りにくい性質があります。
その結果、次のことが起こります。
- 担当者が休むと、案件の状況が誰にも分からない
- 新しく入った人が、立ち上がるまでに時間がかかる
- 良いマッチングの理由が、本人以外に伝わらない
方法1: 経歴の取り込みを定型にする
属人化の入口は、情報の整理の仕方がばらつくことです。業界・職種・経験年数・年収・希望条件を、同じ項目で揃えて持つだけで、検索と比較ができるようになります。
ここで大切なのは、整理の手間を増やさないことです。貼り付けた文面から項目を埋め、人が確認・修正する形にすると、定着しやすくなります。
方法2: マッチングの基準を言葉にする
「なんとなく合う」を、決まった基準に置き換えます。たとえば、直近の経歴との一致、前職との一致、年収の開き、経験年数の充足、といった順です。
基準が決まっていれば、同じ候補者に対して誰が見ても同じ順になります。そして、なぜその順なのかを、候補者にも企業にも説明できます。AIに順位を任せるより、決まったルールのほうが、説明責任という点では安全です。
方法3: 進捗と期限を一覧で見える形にする
案件ごとに「意思(応募意思の状態)」と「選考段階」を分けて持ち、期限が切れたもの・止まっているもの・面接の予定を、毎朝1画面で見られるようにします。
見える化の目的は、報告のための資料づくりを減らし、判断に時間を使えるようにすることです。
仕組みにしても、人の判断は残る
仕組みにするのは、転記・探索・確認といった作業です。誰に、いつ、何を話すかという判断は、人に残ります。そこに時間を使えるようにするのが、標準化の目的です。
人材紹介会社向けの業務システムの導入のご相談も受けています。まずは、現在の運用と、一番時間を取られている作業を伺います。
執筆: 小南 幸貴 / Koki Kominami